私の好きなカンタオールといえば、ホセ・メルセ、エル・ペレ、グアディアナ、チャノ・ロバート。カンタオーラはレメディオス・アマジャ、ニーニャ・パストーリ、モンセ・コルテスです。
今は、CDもポップス調なものが多くなって、聴きやすくて格好良いのがたくさんありますが、たまには、伝統的な"ど”フラメンコを聴きたくなる時があります。そんな時は、たくさんある昔からのCDを引っ張り出してきて、聴くのです。
ホセ・メルセの粘りと迫力のあるソレアとファンダンゴが大好きで、曲を聴くたび、あの食べられそうなくらいのおおきな口で歌っている姿を頭に描きます。エル・ペレのアレグリアスも何とも言えなく心が躍ります。声は細いが、繊細で技巧派だと言えます。チャノ・ロバートのアレグリアスもグラシアの宝庫で、スペインで見たマティルデ・コラルとのコラボレーションは、あまりの一体感に感動で、会場は「ole!」の嵐でした。
私のカンテに対する愛情は、まだまだ計り知れません・・・。若かりし頃、私が踊っていたタブラオでは、カンテなしのギターのみで踊ることが多く、歌の部分では、心の中で歌いながら踊っていたこともあり、その反動もあって、カンテへの執着が強いのだと思います。だから今の私の中では、バイレ、イコール、カンテなのです。
カンテを聴きながら踊るのは最初難しいですが、だんだん慣れてきます。コンパスの中で少しうねりのようなものがあって、解りにくいときもありますが、コンパスがメトロノームのように単調に刻まれただけのものと違うということを頭において大きな流れを大切にすると良いです。
歌の意味などは、詩的なのでスペイン語がわかっても理解に苦しむ歌詞もあります。そこには、昔からの名高いアーチストの事を歌ったものや戦争の事、愛の詩、ジプシーの苦悩、母に対する想いなどが、綴られています。たまにブレリアなどでは、少しおどけた面白いものもあります。
スタジオでも振りが半分終わったくらいで、それぞれの曲のよく歌われているカンテを知る時間を設けようとも思っています。
それでフラメンコをより深く知って深い踊りが出来るようになるでしょう!